▶ 飲食業はInstagramのエンゲージメント率が最も高く、中央値で2.8%(全業種平均1.4%の2倍)。

▶ TikTokは全業種でフォロワー1,000人以下の中小アカウントでも再生数1万超えが狙える唯一のプラットフォーム。

▶ 士業・クリニックはXよりもInstagramの方がエンゲージメント率が4〜6倍高く、プラットフォーム選びで結果が大きく変わる。

「うちの業種ってSNSで何人フォロワーがいれば普通なの?」——これ、福岡の経営者からいちばんよく聞かれる質問です。競合他社と比べるにも、そもそもの業界水準を知らないと比較もできない。このページでは飲食・美容・クリニック・不動産・小売・士業の6業種について、国内外の公開データをもとにベンチマーク値をまとめています。

調査概要と読み方

このページのデータは、各プラットフォームの公式レポート・第三者調査ツール(Sprout Social、Later、Rivaliq)が公表しているデータをもとに、国内の中小企業アカウント(フォロワー1万人以下)に絞って算出しています。大手チェーンや芸能事務所のアカウントは除外しています。

「エンゲージメント率」は「いいね+コメント+保存(シェア)÷リーチ数×100」で計算。プラットフォームによって定義が異なるため、ここではすべてリーチベースの数値を使っています。

「フォロワー数中央値」は、平均値だと一部の大規模アカウントに引っ張られるため、中央値(上位50%の境界値)を採用しています。

Instagram:業種別ベンチマーク

Instagramはビジュアル訴求が強いため、飲食・美容・小売など「見た目で判断されるビジネス」との相性が特によい。2026年現在、国内の月間アクティブユーザーは約3,300万人(Meta公式発表)。福岡市内でも10〜40代の購買決定にInstagramが影響するケースが増えています。

業種 フォロワー数中央値 エンゲージメント率 月間投稿頻度(平均)
飲食 1,240人 2.8% 12回
美容(サロン・エステ) 980人 2.4% 10回
クリニック・歯科 620人 1.8% 6回
不動産 540人 1.2% 8回
小売(雑貨・アパレル) 1,100人 2.1% 14回
士業(税理士・司法書士) 380人 1.1% 5回

飲食業のエンゲージメント率が突出して高い理由は、「写真映えする料理」と「近くのお店を探す」という行動が直結しているため。博多・天神エリアの飲食店では、ランチタイム前後のリール投稿が来店予約に直接つながるケースが増えています。

TikTok:業種別ベンチマーク

TikTokはアルゴリズムが「フォロワー数より動画の質」を重視するため、開設直後のアカウントでも再生数10万超えが起きる。国内月間アクティブユーザーは約1,700万人(ByteDance推計、2025年)。飲食と小売は他プラットフォームに比べて新規顧客獲得コストが最も低いという現場感覚があります。

業種 フォロワー数中央値 平均再生数(1投稿) エンゲージメント率
飲食 860人 8,400回 4.1%
美容(サロン・エステ) 720人 6,200回 3.8%
クリニック・歯科 440人 3,800回 2.6%
不動産 310人 2,900回 1.9%
小売(雑貨・アパレル) 920人 7,100回 3.5%
士業(税理士・司法書士) 280人 2,100回 1.6%

クリニックがTikTokでフォロワーを伸ばすのに成功しているパターンは「医師本人が出演する豆知識動画」です。福岡市内の某歯科医院では、「子どもの歯並びチェック法」という60秒動画が5万回再生され、新規予約が月12件増えたという事例があります。

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X(旧Twitter):業種別ベンチマーク

XはInstagram・TikTokに比べてビジュアル訴求が弱く、中小企業が集客に使いこなすのが最も難しいプラットフォームです。エンゲージメント率は全業種で低めですが、不動産・士業は「専門知識を発信するテキスト投稿」との相性がよく、問い合わせ獲得につながることがあります。

業種 フォロワー数中央値 エンゲージメント率 月間投稿頻度(平均)
飲食 680人 0.9% 20回
美容(サロン・エステ) 520人 0.7% 16回
クリニック・歯科 310人 0.4% 10回
不動産 420人 0.6% 12回
小売(雑貨・アパレル) 580人 0.8% 18回
士業(税理士・司法書士) 490人 0.7% 14回

Xの場合、フォロワー数よりも「インプレッション数」を重視した方が実態に近い。特にクリニックは、薬機法・景表法の制約から広告表現が難しく、Xでの情報発信も慎重な運用が必要です。

業種別おすすめプラットフォーム

全部のSNSを運用する必要はありません。リソースが限られている中小企業こそ、1〜2プラットフォームに集中すべきです。以下の表は、各業種に最もフィットするプラットフォームをまとめたものです。

業種 最優先 次点 やらなくていい
飲食 Instagram TikTok X
美容(サロン・エステ) Instagram TikTok X
クリニック・歯科 Instagram TikTok(医師出演) X(薬機法リスク)
不動産 Instagram(物件写真) X(情報発信) TikTok(費用対効果低)
小売(雑貨・アパレル) Instagram TikTok X
士業(税理士・司法書士) X(専門知識) Instagram(事務所紹介) TikTok(費用対効果低)

福岡市内の税理士事務所がXで「節税の豆知識」を毎週投稿し、6ヶ月で問い合わせが月3〜4件増えたという例はあります。ただしX運用は継続的なテキスト作成が必要で、担当者の負担が大きいのが実態です。

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調査方法・出典

・Meta公式 Newsroom「Instagram月間アクティブユーザー数」(2026年1月)

・ByteDance「TikTok Business Insights Japan」(2025年10月)

・Sprout Social「2025 Social Media Industry Benchmarks」

・Later「Instagram Engagement Rate Benchmarks by Industry」(2025年)

・Rivaliq「Social Media Industry Benchmark Report」(2025年)

・当研究所が2025年10月〜2026年2月に福岡県内の中小企業SNSアカウント(n=84)を調査した独自データを一部反映。フォロワー数中央値はフォロワー1万人以下のアカウントに限定して集計。