この記事のポイント
- SmartHRは従業員30名以上の会社に真価を発揮する。それ以下はオーバースペック。
- 料金は従業員1人あたり月300〜500円が目安。10名なら月3,000〜5,000円。
- freee人事労務と迷うなら、freeeで会計もやっている会社はfreeeで統一が正解。
SmartHRは2015年に東京でスタートしたクラウド人事労務ソフトです。現在は上場企業から中小企業まで約80,000社が使っています(SmartHR公式発表、2025年10月時点)。
人事労務の手続きをペーパーレス化できる点が最大の売りですが、「うちの会社に本当に必要か?」を判断する前に導入してしまって後悔するケースが多い。この記事でハッキリ言い切ります。
SmartHRで何ができるか
主な機能は7つです。
| 機能 | 内容 | 削減できる作業 |
|---|---|---|
| 入退社手続き | 必要書類をWeb提出・電子保管 | 紙の郵送・手渡し・管理 |
| 年末調整 | 従業員がスマホから入力 | 用紙配布・回収・集計 |
| 雇用契約書 | 電子署名で完結 | 印刷・郵送・保管 |
| 給与明細 | Web配布(紙なし) | 封入・配布の工数 |
| 社会保険手続き | e-Gov連携で電子申請 | ハローワーク・年金事務所への書類持参 |
| 従業員データベース | 全スタッフの情報を一元管理 | Excelでの名簿管理 |
| 勤怠管理 | 外部ツール(KING OF TIME等)と連携 | 手動集計 |
料金
SmartHRの料金は公式サイトに「要問い合わせ」と書かれていますが、実際のところは以下の目安です(2026年3月、複数の導入企業からのヒアリングに基づく)。
| プラン | 月額目安 | 主な機能 | 向いている規模 |
|---|---|---|---|
| Small(〜30名) | 月3,000〜15,000円 | 入退社・年末調整・給与明細 | 従業員10〜30名 |
| Medium(30〜100名) | 月15,000〜50,000円 | 全機能+人事評価 | 従業員30〜100名 |
| Large(100名〜) | 月5万円以上(別途見積) | 全機能+カスタマイズ | 大企業・グループ会社 |
初期費用は3〜5万円かかることが多いです。契約期間は1年単位が標準で、途中解約時の返金はほぼありません。
導入ステップ
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無料トライアル申込み(30日間)
全機能が試せます。試用期間中に「年末調整だけ使いたいか」「入退社手続きも自動化したいか」を判断します。
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従業員データのインポート
既存のExcelデータをCSVで一括インポートできます。正確なデータがない会社は、ここに時間がかかります(目安2〜3時間)。
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申請フロー・権限設定
「誰が何を承認するか」のフローを設定します。ここが曖昧だと運用が崩れます。
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従業員への案内・初期操作説明
スマホから使えるのでリテラシーは不要。ただし「使い方がわからない」という問い合わせが最初の1ヶ月に集中します。
-
既存ツールとの連携設定
給与計算ソフト・freee・マネーフォワードと連携する場合は別途設定が必要です。連携できるソフトは公式サイトで確認を。
福岡の中小企業に向くか・向かないか
向いている会社
こういう会社には使える
- 従業員30名以上
- 入退社が年10件以上ある
- 人事担当者が専任でいる
- 紙の書類管理に年20時間以上かけている
- チェーン店・複数拠点がある
向いていない会社
費用対効果が出にくい会社
- 従業員10名以下
- 入退社が年3件未満
- 経営者が労務も兼務している
- freeeで会計と労務を一括管理したい
- ITリテラシーが低いスタッフが多い
ハッキリ言うと、従業員10名以下の福岡の中小企業にSmartHRは過剰投資になることがほとんど。年末調整を1回ラクにするために月5,000円払い続けるのは割に合いません。その代わりに使える選択肢を次のセクションで示します。
SmartHRを入れるべきか、一緒に判断します
現在の労務業務量をヒアリングして、本当に必要なツールをご提案。導入サポートまで対応。
freee人事労務との比較
freeeで会計をやっている会社が「人事労務もどうするか」で迷う場合の比較です。
| 比較項目 | SmartHR | freee人事労務 |
|---|---|---|
| 月額料金(10名) | 月3,000〜8,000円 | 月2,398円〜(年払い) |
| 給与計算機能 | △(外部連携が必要) | ◎(標準搭載) |
| 会計との連動 | △(freeeとも連携可能) | ◎(freee会計と完全連動) |
| 入退社手続きのUX | ◎(SmartHRが国内最高水準) | ○(十分実用的) |
| 年末調整の自動化 | ◎ | ◎ |
| 中小企業向け導入サポート | ○ | ◎(freee認定アドバイザー多い) |
freeeで会計をやっているなら、freee人事労務一択です。同一プラットフォームで給与・仕訳が自動連動するため、二重管理が不要になります。SmartHRを選ぶ意味があるのは「入退社UXにこだわる・従業員50名以上」の場合だけです。
調査方法・出典
- SmartHR公式サイト(機能一覧・ユーザー企業数)、2026年3月時点
- freee人事労務公式サイト(料金ページ)、2026年3月時点
- SmartHR導入企業5社へのヒアリング(福岡市内・2025年11月〜2026年2月)
- 弊社クライアント企業での人事労務ソフト選定実績(2025年度12件)