この記事のポイント
- 従業員5名以下ならfreeeが最速で使える。設定が直感的。
- 10名以上・管理部門がある会社はマネーフォワードが向く。
- 弥生は福岡の地元税理士との相性が最も高い。既存環境優先なら弥生。
「クラウド会計に乗り換えたいけど、どれを選べばいいか分からない」——福岡の中小企業経営者からこの相談を月に10件以上受けます。freee・マネーフォワードME・弥生の3択で迷う人が大半です。
結論から言うと、「どれが最強か」という問いに答えはない。会社の規模・既存の税理士との関係・社内のITリテラシーによって最適解が変わります。この記事では、実際に3つを使い比べた上で、ズバリ言い切ります。
料金比較
2026年3月時点の税込み月額料金です。年間契約の場合は約17%割引になります。
| ソフト | 最小プラン(月額) | 標準プラン(月額) | 無料トライアル |
|---|---|---|---|
| freee会計 | 3,278円(スターター) | 5,258円(スタンダード) | 30日間 |
| マネーフォワードME | 2,980円(スモールビジネス) | 5,980円(ビジネス) | 30日間 |
| 弥生会計オンライン | 26,400円(年額・セルフ) | 43,780円(年額・ベーシック) | 1年間(初年度無料) |
月額換算すると弥生が最安に見えますが、初年度無料期間が終わると実質2,200円〜3,648円/月。長期コストで比べると3社ほぼ横並びです。
機能比較
| 機能 | freee | マネーフォワード | 弥生 |
|---|---|---|---|
| 銀行・カード自動連携 | ◎(3,000機関以上) | ◎(2,600機関以上) | ○(主要行) |
| 請求書発行 | ◎(標準搭載) | △(別製品MF請求書) | ○(弥生請求書) |
| 給与計算 | ○(freee人事労務) | ◎(MF給与) | ◎(弥生給与) |
| 経費精算 | ◎(アプリで撮影→即反映) | ◎(MF経費) | ○(基本機能のみ) |
| インボイス対応 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 電子帳簿保存法対応 | ◎ | ◎ | ◎(ベーシック以上) |
| 複数事業所管理 | △(追加費用) | ◎(標準対応) | △(追加費用) |
使いやすさ
freeeは「会計知識がゼロの人でも使える」を徹底的に追求したUIです。仕訳の際に「何費ですか?」と日本語で聞いてきます。勘定科目を知らなくてもOKなのは、経営者が自分で入力する場面では強みです。
マネーフォワードは会計知識がある経理担当者向けに設計されています。仕訳一覧画面がExcelライクで、財務的なリテラシーがある人には断然使いやすい。ただし完全な初心者には学習コストがかかります。
弥生は「インストール型の弥生を20年使ってきた」という人が乗り換えるには最も違和感が少ない。UIが古いという批判はありますが、操作が安定しています。慣れている税理士が多いのも特徴です。
サポート比較
| 項目 | freee | マネーフォワード | 弥生 |
|---|---|---|---|
| 電話サポート | ×(チャット・メール中心) | ○(ビジネス以上) | ○(ベーシック以上) |
| チャットサポート | ◎(平日9〜18時) | ○ | △ |
| 公認アドバイザー制度 | ◎(freee認定アドバイザー) | ○ | ○(弥生PAP) |
| ヘルプの充実度 | ◎(動画・画像豊富) | ◎ | ○ |
freeeは電話サポートがない点が惜しい。ただしチャット対応は3社中最速です。緊急時に電話で話したい方はマネーフォワードか弥生を選んだ方が安心です。
福岡の税理士との連携しやすさ
これが地味に重要な要素で、どのソフトを使っているかは顧問税理士との相性に直結します。福岡市内・北九州市内の税理士事務所に非公式に聞いてみたところ、以下の傾向がありました(2026年3月時点、n=12事務所)。
| ソフト | 対応税理士数(福岡) | 連携のしやすさ | 税理士側の習熟度 |
|---|---|---|---|
| 弥生 | ★★★(最多) | ◎ データ共有が簡単 | ◎ 20年以上の利用経験者多 |
| freee | ★★☆(増加中) | ○ リアルタイム共有が便利 | ○ freee認定事務所が増加 |
| マネーフォワード | ★★☆(増加中) | ○ 大手税理士法人中心 | △ 個人事務所は少ない |
既に税理士と顧問契約をしている場合は、「先生はどのソフトに対応していますか?」と聞いてから選ぶのが正解です。ソフトを決めてから税理士を変えると余計なコストがかかります。
どれがいいかわからない?→バックオフィスくんが中立選定します
税理士との関係・現在のIT環境・社員数をヒアリングした上で、最適なソフトを無料で提案します。
規模別の推奨
従業員1〜5名
freee一択
会計知識不要で使い始められる。経営者自身が入力する場合に最適。
従業員6〜30名
マネーフォワード推奨
給与・経費・請求書を一元管理するなら最も連携がスムーズ。
既存の弥生ユーザー
弥生継続を優先
慣れた税理士がいる場合は乗り換えコストが割に合わないことが多い。
補足:ITリテラシー低め・経理担当者がいない場合
どのソフトを入れても「最初の設定で詰まる」「仕訳が合わなくて放置になる」というケースが多い。そういう場合はソフト選定より先に、代行を活用して軌道に乗せるのが現実的です。
調査方法・出典
- 各社公式サイト(freee株式会社・株式会社マネーフォワード・弥生株式会社)の料金ページ、2026年3月時点
- 福岡市・北九州市の税理士事務所12件への非公式ヒアリング(2026年1月〜3月)
- 弊社クライアント企業38社での実際の利用状況(2025年1月〜2026年3月)
- 各ソフトのヘルプセンター・機能一覧ページ(2026年3月確認)