この記事のポイント
- 従業員5名以下の会社なら、経理代行が最もコスパが高い。月3〜5万円。
- パートを1人雇うと社会保険・採用コスト込みで月15〜20万円かかる。
- 税理士の顧問料は月2〜5万円だが、日常の経理は含まれていないことが多い。
「毎月の経理、誰がどうやるのがいちばん安くて確実か」——これは従業員10名以下の会社で必ず出てくる経営課題です。
結論から言うと、5名以下の会社なら経理代行サービスが最安かつ最も手間がかかりません。この記事では4パターンの実際のコストを洗い出して比較します。
4パターンの概要比較
| パターン | 月額コスト目安 | 対応範囲 | こんな会社向き |
|---|---|---|---|
| 自社でやる | 会計ソフト代3,000〜6,000円 +経営者の工数(月10〜30時間) |
自分でできる範囲のみ | 開業直後・売上が月50万円未満 |
| パートを雇う | 月13〜20万円 (時給1,100円×週3日+社保) |
幅広く対応可能 | 売上が安定・月次業務量が多い |
| 税理士に丸投げ | 月2〜8万円 (顧問料のみ) |
決算・申告・税務相談が中心 | 節税・融資対策を重視する会社 |
| 経理代行サービス | 月3〜10万円 | 日常経理・請求・記帳まで | 従業員5〜20名の中小企業 |
自社でやる場合
最初のうちはこれ一択です。ただし「経営者の時間」というコストを見落とすと損をします。
福岡市内の飲食業・小売業のオーナーに聞いたところ、月次の経理作業に平均17時間かかっているというデータがあります(弊社調査、n=28)。時給3,000円換算で月5.1万円相当の工数です。ソフト代は安くても、この工数コストを含めると「自社でやる」は意外と割高です。
また、ミスによるリスクも無視できません。消費税の計上ミス・インボイス対応の漏れ・電子帳簿保存法への未対応が税務調査で指摘されると、追徴課税が発生します。
パートを雇う場合
実際のコストを正確に計算している会社が少ない。「時給1,100円×週3日(6時間)=月7.9万円」と思っている人が多いですが、実際はこれに社会保険料・交通費・採用コストが乗ります。
| コスト項目 | 月額目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 給与(時給1,100円×週3日×6時間) | 79,200円 | 福岡の経理パート平均時給 |
| 社会保険(会社負担分) | 約11,000円 | 週20時間超の場合 |
| 交通費 | 5,000〜15,000円 | 実費精算の場合 |
| 採用コスト(月割) | 約8,000円 | 求人媒体2〜3万円÷3ヶ月 |
| 合計 | 月10〜12万円 |
さらに教育コスト・引き継ぎコスト・急な欠勤リスクを加味すると、実質コストは月13〜20万円に達します。月次業務量が少ない会社には割高なパターンです。
税理士に丸投げする場合
「税理士に頼んでいるから大丈夫」という経営者は多いですが、顧問税理士の仕事と経理代行は別物です。
福岡市の税理士事務所の顧問料は、売上1,000万円未満の法人で月2〜4万円が相場(2026年3月、n=15事務所)。この料金に含まれるのは主に「月次試算表の確認」「決算・申告書の作成」「税務相談」です。
日常の記帳・領収書整理・請求書発行・振込処理は含まれていないことがほとんど。これを税理士に頼もうとすると、別途記帳代行料として月1〜3万円追加になります。
月3万円〜で日常経理を丸ごとお任せ
記帳・請求書・振込・月次レポートまで対応。freee・マネーフォワード両対応。
代行サービスを使う場合
クラウド会計の普及で、リモートでの経理代行が現実的になりました。福岡のバックオフィスくんのような代行サービスを使うメリットを整理します。
おすすめ
経理代行サービス(福岡バックオフィスくん)
月3万円〜(税別)
- 記帳・領収書管理・請求書発行対応
- freee・マネーフォワード両対応
- 採用・教育コストがゼロ
- 担当者の急な退職リスクなし
- 税理士との連携もサポート
- 社内に経理知識が蓄積されない
- 急ぎの対応には時間がかかることも
大手経理代行会社(比較用)
月5〜20万円(相場)
- 大規模・複雑な業務に対応可能
- 担当チーム制でバックアップあり
- 中小企業には過剰スペック
- 担当者が固定されないことも
- 初期費用が別途かかる場合多
どのパターンを選ぶべきか
正直に言い切ります。
- 売上月50万円未満・開業1年未満:自社でやる一択。まずはfreeeを入れて自分で回す。
- 従業員5名以下・売上月50〜500万円:経理代行サービスが最もコスパが高い。月3〜5万円で済む。
- 従業員6〜30名・月次業務が複雑:パートまたは専任スタッフを検討。ただし業務量を先に試算すること。
- 節税・融資対策が優先:経理代行+税理士の二本柱が理想。役割が違うので両方必要。
調査方法・出典
- 弊社クライアント28社へのヒアリング(月次経理工数、2025年10月〜2026年3月)
- 福岡市内税理士事務所15件への料金調査(2026年3月)
- ハローワーク求人データ(福岡県・経理パート時給、2026年2月時点)
- 大手経理代行3社の公式サイト料金ページ(2026年3月確認)
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査」(社会保険料率)2026年度版