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福岡の業種別平均年収一覧【2024年最新】
建設・IT・介護など9業種比較

この記事のポイント

  • 福岡のIT職は全国平均より年収が約60万円低い。ただし生活コストを考えると実質差はもっと小さい
  • 建設業は全国との差が最も大きく▲68万円。技能者の確保コストが上がり続けている
  • 士業(税理士・社労士など)は福岡でも全国並みを維持。天神・博多エリアの事務所が平均を押し上げている

福岡 vs 全国 業種別平均年収比較表

厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和5年版)」の都道府県別データをもとに集計した。福岡県のサンプル数は各業種100〜3,000人規模。金額はすべて正社員・フルタイムの年収換算(所定内賃金×12か月+年間賞与)。

業種 福岡平均(万円) 全国平均(万円) 差額 ひとこと
IT・情報通信 478 540 ▲62万 東京格差が最大。ただしリモート普及で縮小傾向
士業(税理士・社労士等) 512 538 ▲26万 天神・博多エリアの大手事務所が平均を引き上げ
建設・土木 430 498 ▲68万 職人の高齢化と担い手不足で上昇中
医療(看護師・技師等) 461 487 ▲26万 九州大学病院・福岡大学病院周辺が相場を形成
製造業 412 461 ▲49万 自動車関連(北九州寄り)は全国水準に近い
介護・福祉 328 352 ▲24万 処遇改善加算で少し上昇。それでも他業種より低水準
小売・流通 312 345 ▲33万 天神・博多駅周辺の店舗スタッフが主なサンプル
飲食・宿泊 298 317 ▲19万 中洲・天神の飲食は週末のイレギュラー収入が多い
美容・理容 271 285 ▲14万 全国平均に近い。歩合制が多く統計に出にくい部分もある

※出典: 厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和5年版)」福岡県。数値は万円未満を四捨五入。

業種別 詳細コメント

IT・情報通信 — 全国との差が62万円と最大だが、注意が必要なのは「東京のIT企業に籍を置きながら福岡在住」のケースが急増していること。統計上は福岡の給与として計上されないため、実態の格差は縮まっている可能性が高い。博多駅周辺のエンジニア採用では、東京水準で提示してくる競合企業の存在を無視できなくなった。
建設・土木 — 差額68万円は9業種で最大。2024年の建設業時間外労働上限規制(いわゆる「2024年問題」)の影響で、施工管理者の採用競争が激化している。現場の職人クラスは日当払いが多く、年収換算すると統計より高い人材もザラにいる。統計数値より実態は複雑。
介護・福祉 — 処遇改善交付金が2024年度にも拡充されたが、それでも他業種と比べると年収が低い水準に留まっている。福岡市内の施設は慢性的な人手不足で、求人を出しても応募が来ないという声が多い。介護ロボット・AIの活用で業務負荷を下げる取り組みをしている施設は採用力が上がってきている。
飲食・宿泊 — 中洲・天神エリアの繁盛店はランチ通し営業や深夜帯のシフトが多く、時給換算ではそこそこ稼げる。ただし月給制の社員になると残業代が出にくい構造が残っており、年収が低く見える原因のひとつ。コロナ後の採用回復期で求人コストが上昇中。
医療 — 看護師の場合、夜勤手当で実質年収が大きく変わる。夜勤あり・なしで年収が60〜80万円変わることも珍しくない。九州大学病院・聖マリア病院など大型病院の近くに住むスタッフが多く、通勤圏によって求人の応募率が変わる特徴がある。

採用担当が使える「年収相場の確認方法」

ハローワーク福岡(博多区博多駅前)では業種別の賃金相場レポートを無料で入手できる。年2回更新されるので、求人票の年収設定を見直すタイミングに活用したい。

求人媒体(Indeed・タウンワーク)でも競合他社の求人を検索すれば、実際の提示給与がすぐわかる。相場より低い設定で出し続けても応募が来ないだけなので、まず競合調査から始めるのが現実的。

調査方法 取得できる情報 更新頻度 費用
厚生労働省 賃金構造基本統計調査 都道府県別・業種別の年収データ 年1回(翌年3月頃公表) 無料
ハローワーク福岡 賃金相場レポート 福岡県内の求人・賃金動向 年2回 無料(窓口配布)
Indeed求人検索 競合他社のリアルタイム提示給与 リアルタイム 無料
OpenWork・Glassdoor 従業員の実態年収(口コミ) 随時更新 無料(一部有料)

ぶっちゃけ、年収だけで採用は決まらない

福岡で採用が難しくなっている業種(建設・介護・IT)に共通するのは「給料を上げれば来る」という単純な話ではないこと。

介護施設の現場担当者が口を揃えて言うのは「給料より職場環境や人間関係を重視する応募者が増えた」という声。建設でも「現場の働き方改革ができているか」を面接で確認する求職者が増えている。

採用で勝つには、年収水準を相場並みに保ちつつ、「なぜここで働くのか」という理由を打ち出せるかどうかが分かれ目になる。

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調査方法・出典
・厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和5年版)」都道府県別特別集計(2024年3月公表)
・ハローワーク福岡「福岡県の雇用情勢(2024年10月版)」
・各数値は正社員フルタイム勤務の年収換算(所定内賃金×12+年間賞与)。パートタイム・派遣は含まない。
・業種分類は厚生労働省の産業分類に準拠。「士業」は同統計内の「専門・技術サービス業」から弁護士・税理士・社労士等を抽出。
・本記事の数値は参考値。採用時の給与設定は必ずハローワーク等で最新データを確認すること。

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