Data

福岡の業種別求人倍率【2024-2025年推移】
採りやすさを業種ごとに解説

この記事のポイント

  • 建設・介護・医療の3業種は求人倍率が4倍超。「出しても来ない」状態が常態化している
  • 飲食・小売はコロナ後に一気に回復し、2024年は倍率3倍台に突入。採用コストが急騰している
  • IT・情報通信は倍率こそ2倍台だが、スキルミスマッチが多く「数は来るが採れない」という声が多い

求人倍率の読み方(まず確認)

求人倍率とは「求人数÷求職者数」の比率のこと。1倍なら求人と求職がちょうど同じ。2倍なら1人の求職者に対して2つの求人がある状態で、企業側が不利。数字が大きいほど採用が難しい。

ハローワーク福岡(博多区博多駅前3丁目)が公表する福岡県の雇用統計は月次で更新される。ただしハローワーク経由の求人のみが対象のため、Indeed・タウンワーク等の民間媒体を含めると実態はさらに高い倍率になると見た方がいい。

業種別求人倍率 推移(2024年〜2025年)

業種 2024年1月 2024年7月 2025年1月 採りやすさ 傾向
建設・土木 4.21 4.68 4.83 非常に難 ↑上昇中
介護・福祉 4.05 4.34 4.41 非常に難 ↑上昇中
医療(看護・技師) 3.87 3.92 4.07 非常に難 ↑上昇中
飲食・宿泊 2.94 3.41 3.58 ↑急上昇
小売・流通 2.67 2.88 3.02 やや難 ↑上昇中
IT・情報通信 2.11 2.34 2.47 やや難 ↑緩やか上昇
製造業 1.98 2.15 2.21 やや難 ↑微増
美容・理容 1.73 1.82 1.94 普通 ↑微増
事務・管理 0.68 0.71 0.75 採りやすい →横ばい

※出典: ハローワーク福岡「雇用統計(有効求人倍率)」2024年1月〜2025年1月。パートタイムを含む新規求人倍率ベース。

業種別 採用担当者への正直なコメント

建設・土木(倍率4.83倍)
2024年問題(残業規制)の影響で施工管理者の獲得競争が一段と激しくなった。天神・博多駅前のビル建設ラッシュが続いており、現場監督の奪い合いは2025年も続く見込み。「資格保有者を新卒から育てる」か「外国人技能実習生の活用」か、の二択を迫られている事業者が多い状況。
介護・福祉(倍率4.41倍)
福岡市は高齢化が全国より約10年遅れているが、それでも求人倍率は全国トップクラスの高さ。処遇改善加算を満額取得している施設ですら応募数は増えていない。「給料」より「職場の雰囲気・人間関係」を重視する求職者が増えており、採用動画やSNSでの発信が効く業種になってきた。
飲食・宿泊(倍率3.58倍)
コロナ禍で一度業界を離れた人たちが戻ってきていない。中洲・天神エリアの飲食店は2024年から急速に採用難が悪化した。時給を上げても母数が少ないため効果が薄い。Instagramなど自社SNSで「職場のリアル」を発信している店舗は採用コストを半分以下に抑えられているケースがある。
IT・情報通信(倍率2.47倍)
倍率だけ見ると建設より低いが、「スキルが合わない」という問題が大きい。Webエンジニア・AIエンジニアの求人が急増している一方、応募者のスキルレベルが追いついていない。ポテンシャル採用(未経験からの研修)を許容できるかどうかが採用成功率を大きく左右する。
事務・管理(倍率0.75倍)
唯一、企業が有利な業種。応募は来るが「欲しいスキルを持った人材」に絞ると一転して採れなくなる。「ExcelとWordができる人」という曖昧な条件より、具体的な業務内容を書いた方が早く採れる。

求人倍率が高い業種の「現実的な打ち手」

求人倍率4倍超の業種(建設・介護・医療)に共通して効いているのは以下の3つ。正攻法の求人だけでは太刀打ちできなくなっている。

打ち手 効果 コスト感 実施ハードル
SNS採用(TikTok・Instagram) 若年層へのリーチが大幅増 月2〜5万円 中(動画制作が必要)
紹介(リファラル)採用強化 定着率が高い採用になりやすい 社員への謝礼5〜10万円 低(仕組みを作れば動く)
外国人材・技能実習生 慢性的な欠員を補える 初期費用50〜80万円 高(手続きが複雑)
採用ページ・口コミ管理 応募率が1.5〜2倍になるケースあり 月1〜3万円 低(改善次第ですぐ効果)

採用の代行なら — 福岡採用くん

媒体選定・原稿作成・応募者対応まで月7万円〜でまるごとお任せ。まず無料でご相談ください。

福岡採用くんの詳細を見る
調査方法・出典
・ハローワーク福岡「福岡県の雇用情勢」2024年1月号・7月号、2025年1月号(各月公表)
・厚生労働省「一般職業紹介状況」都道府県別データ(2024年・2025年)
・数値はハローワーク経由の有効求人倍率(パートタイム含む新規求人倍率)ベース。民間媒体(Indeed等)は含まない。
・「採りやすさ」の判定は、非常に難(4倍以上)/難(3〜4倍)/やや難(2〜3倍)/普通(1〜2倍)/採りやすい(1倍未満)の基準で筆者が分類。

採用担当の工数を削減したい

福岡採用くんが求人票・応募対応・面接調整をまとめて代行します。